先月(2022年7月2日)の事になりますが、KDDIの通信障害が発生しニュースでも報道されました。
KDDI障害続く 設備にトラブル、通信量を規制
この時の障害の規模は非常に大きく、完全復旧まで2~3日を要しました。
通信ができないことによって生じた個人への影響としては、携帯電話の通話、ネット通信が出来ないという状況でした。僕もau回線の格安SIMを使っているので、出先で通信が出来ない状況になりました。
先の通信障害のようにネット通信が出来なくなるリスクの回避策として、異なるキャリアで2枚以上SIMを保有する(例えばDocomo回線のSIMを1枚、ソフトバンク回線のSIMを1枚)という手段が考えられます。
この対策案についてはいろんなメディアで語られているのでここでは、スマホだけを所持して外出するという人の場合を想定して対応策を記載します。
CONTENTS
1.はじめに
2.決済手段一覧と優先順位
3.QRコード決済(バーコード決済)
4.クレジットカード決済
5.モバイル交通系ICカード
6.現金
7.おわりに
1.はじめに
スマホだけで外出している人にとって今回の障害で一番重大なことは、QRコード決済が利用できなくなったということです。
上記の観点から今回はスマホだけで外出する人が用意しておくべき決済手段についてQRコード決済を含めた4つを記載します。
なお、決済手段の複数所持については以下の過去記事で書いた時は「クレジットカード」「モバイル交通系ICカード」「現金」の3つを利用していましたが、現在は「QRコード決済」も使用しています。
①緊急時用の現金をスマホケースに収納
②自宅の鍵も入れられるスマホケース
2.決済手段一覧と優先順位
実際に僕が利用している決済手段は以下の4つです。
①QRコード決済(楽天ペイ)
②クレジットカード決済(楽天カード)
③モバイル交通系ICカード(モバイルSuica)
④現金
上記の並びは、決済に使用する際の優先順位の順番に並べています。
この優先順位決めの基準は
- ポイントの付きやすさ
- 支払いのしやすさ
で決めています。
前提として僕の場合は楽天カード、楽天ポイントをメインにしているので人によっては優先順位が変動するかもしれません。
前提を含めたこの基準を考慮「①QRコード決済」はポイントも付くし、支払いもしやすい為、優先順位を一番にしています。次に「②クレジットカード決済」は支払いのしやすさという点では「③モバイル交通系ICカード」に劣りますが、ポイントが付くかどうかで順位が上がっています。
(キャンペーンでポイントが付く時もありますが、基本楽天カードはモバイルSuicaチャージでポイントが付かない為)
最後が「④現金」としています。
3.QRコード決済
支払い時の優先順位一番のQRコード決済ですが、QRコード決済でもメインとサブの2種類ぐらいあると良いです。
僕は以下の2種類でメインとサブを使い分けています。
- メイン・・・楽天ペイ
- サブ・・・・PayPay
今回の通信障害のようにau回線を使っていた場合はどちらも使えなくなりますが、回線の通信障害ではなく、個別の決済システム側の障害だった場合は、どちらか生きている方のQRコード決済で対応することが出来る為です。
2種類より多いとそれはそれで管理が大変ですし、決済システム側の障害が2種類同時に発生する可能性はゼロではないでしょうが、滅多におきるようなことではないでしょう。
4.クレジットカード決済
今回のような通信障害の影響を受ける場合はQRコード決済自体が使えなくなるので、クレジットカード決済が代替決済として使えます。
この場合もクレジットカードブランドは2枚あるとベストです。
これもQRコード決済の時と同じ考え方で、異なるクレジットカードブランドでメインとサブの2枚を持ちます。
- メイン・・・JCBブランド
- サブ・・・・VISAブランド
というのも、クレジットカードについても過去にシステムトラブルで使えないという事態が発生している為です。
JCBカードが決裁できないトラブルが発生⇒1時間ほどで復旧。JCB「システム障害の影響」
上記障害の際はJCBブランドのカードが使えなかったので、代替としてVISAブランドのカードもあると安心です。
このJCBシステム障害の時は丁度スーパーで買い物している時でした。当時の時点でスマホだけを持って外出する生活をしていましたが、JCBブランドのカードしかなくQRコード決済も使っていませんでしたが、モバイルSuicaは使えたので事なきを得ました。
この時の経験からカードブランドも2種類はあったほうがいいと考え、VISAのクレジットカードも作りました。
2枚もカード持つの?って思う人も居るかもしれませんが、普段からカード2枚は持ち歩いているという人も居るのでカードの持ち歩き枚数は個人の考え方次第です。
5.モバイル交通系ICカード
モバイルSuicaはスマホが圏外でも使用できる(※)ので、チャージ上限の2万いれておいてもいいですが、残高1万円くらいだけでも入れておくと何かあった時に困らなくて済みます。
※)決済の場合は使えますが、モバイルSuicaにチャージする際は圏外だとできないので注意です。
ただし、スマホが圏外(通信が出来なくても)でも使用できるとはいえ、通信障害のパターンとして個人の端末側ではなくPOSレジ側が通信できないことで使用できないパターンもあるので、どんな障害でも対応できるというわけではないです。
6.現金
最後の決済手段が現金です。
スマホケース内に収納しておく現金については、基本使わない前提で所持するので嵩張ってしまう硬貨ではなく紙幣(一万円札1枚、千円札数枚)を入れておきます。
日常では使い勝手も悪い決済手段なのですが、今回紹介した他の決済手段と比べても一番「使えない状況になる」という事態になりにくいため、リスク回避のために少しはもっておくと良いです。
また通信障害以外にも2018年に起きた北海道胆振地震のような災害時でも使用ができます。
なお、1万円札だけでなく千円札も入れておく理由は、災害時で一番使い勝手がいい紙幣が千円札だからです。
本気で災害時の対策をするなら硬貨も必要ですが、スマホだけでの外出は自宅から比較的近い範囲内なので硬貨は自宅にあれば十分という考え方です。
旅行、出張など自宅から長距離離れる際は流石に財布をもっていくので、その時は硬貨も所持すればよいです。
7.おわりに
今回の記事では決済手段を分散して、どれか一つが使えなくなった場合の対応としていますが通信回線自体も異なるキャリア回線のSIMを2枚にすることで分散して所有し、デュアルSIM運用することで、キャリアの通信障害リスクに対応する手段も検討する必要があります。
この検討については冒頭で記載した通りいろんなところで発信されていますが、個人的にはYoutubeの「スマサポチャンネル」の動画が分かりやすいので該当動画のリンクを貼っておきます。
【特集】通信障害対策をあれこれ考えてみた(キャリア分散/公衆電話/フリーWi-Fi等)
それでは今回は以上です。