楽天証券で貸株サービスを設定した

楽天証券に移管した銘柄を、貸し出して金利をもらえるサービス「貸株サービス」を設定したので、今回は設定手順(※)を記すついでに、貸株サービスについても少し紹介してみる。
※楽天証券の場合での手順です。

CONTENT

01 貸株サービスとは
02 メリット・デメリット
03 貸株の適用金利について
04 貸株金利の税制について
05 貸株サービスの対象
06 貸出指示手順
07 株主優待・配当金自動取得設定
08 決算期間中の表示
09 金利の支払結果
10 まとめ

01 貸株サービスとは

保有している上場株式等を、証券会社に貸し出すことで、証券会社から個人投資家に金利が支払われるサービス。

現在、貸株サービスを実施しているのは以下の証券会社となっている。

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02 メリット・デメリット

メリット
保有している株を貸出すだけで、金利が支払われる。

もともと株式を保有しているだけで、配当金(分配金)によって収益が得られるけど、対象の株を権利確定日に保有している必要がある。貸株サービスの場合は、貸出設定するだけで毎日金利が発生するというメリットがある。
まあ、微々たるものだけどね。

デメリット
貸出先の証券会社が倒産すると、貸出している株式を失うリスクがある。

通常、個人投資家が証券会社を通じて購入した株式は、個人投資家の資産と証券会社の資産とでわけ、証券会社とは別の第3者機関で管理することが法令(商品投資に係る事業の規制に関する法律の第三十四条)で定められている。
これを「財産の分別管理」(※以降「分別管理」)というが、証券会社に貸出した株式は分別管理の対象外となるため、上記のようなデメリットがある。

貸株サービスをやってる証券会社は、どれも大手なのでよっぽどのことがない限り倒産はしないだろうけど、山一證券のような例もあるから、絶対とは言えないね。
設定の解除はネットですぐ出来るので、利用している証券会社の動向をチェックはしたほうがよさそうだ。

03 貸株の適用金利について

貸株に適用される金利についてのポイントは3つある。

① 銘柄によって金利が異なる。
② 適用される金利は変動する。
③ 証券会社によって金利が異なる。

それぞれのポイントについて、以下に詳細を書いてみる。

① 銘柄によって金利が異なる。
実際に楽天証券で2つの銘柄について金利を見てみる。

3689 イグニス が一番金利の高い銘柄で、1301 極洋 は一番金利の低い銘柄(楽天証券では貸株の最低金利が0.10%ということになっている)。これは極端な例だけど、ほかの銘柄も同様に異なる金利が適用されている。
もちろん同じ適用金利の銘柄もある。

② 適用される金利は変動する。
各銘柄に適用される金利は定期的に見直しが行われて、適用金利が変わるようになっている。楽天証券の場合は毎週見直しを実施。毎週見直しをしているだけで、見直した結果変わらない場合もある。
さっき、異なる銘柄の例で出した2銘柄は7月9日以降も同じ金利だけど、今度は9281 タラレーベン・インフラ投資法人の金利をみてみる。

楽天証券での適用金利

7月3日時点では、0.75% の金利だけど7月9日以降は、1.00%の金利に変更されている。

③ 証券会社によって金利が異なる。
貸株サービスを実施している証券会社は複数あるけど、同じ銘柄であっても適用してる金利は異なっている。
というわけで、今度は 2208 ブルボン の適用金利を楽天証券と、SBI証券で比較。

楽天証券での適用金利

SBI証券での適用金利

このように同じ銘柄でも、結構金利が異なっている。

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04 貸株金利の税制について

特定口座(源泉徴収あり)、またはNISA口座で普通に取引をしているだけなら、税金を気にすることはあんまりない(ただし、ちゃんと手続きしたほうが得な場合もある)けど、貸株の金利については気にする必要がある。

株式等の配当金、投信の分配金は配当所得、また株式の譲渡益(株を売買したときの差益)は譲渡所得(場合によっては事業所得、雑所得)の税区分に分類されるが、特定口座(源泉徴収あり)の口座で保有されている銘柄であれば申告不要制度が適用されるので、確定申告をしなくてもいいし、してもいい。どちらか選べる。
なんで申告しなくてよいのかっというと、源泉徴収(所得を支払う側が税金を納めて、納めた税金を差し引いた金額を所得として支払っている)されているから。
けれど、貸株の金利は税区分が雑所得となっており、申告不要制度の対象外であるため、所得税および住民税の確定申告対象となる

給与の収入金額が2,000万円以下で、給与所得以外の所得合計が20万以下なら所得税の確定申告は不要というのは有名な話だけど、住民税には適用されないので結局申告は必要ということになる。ただ、ポイントサイトのポイントなんかも雑所得に分類されるらしいが、所得税の申告は不要としても、ほとんどの人が住民税の申告をしてるような感じはしないね。

05 貸株サービスの対象

貸株に貸し出すことができるのは株式であるわけだけど、保有している株式全部が貸し出せるわけじゃない。

① 貸株サービス対象外の銘柄がある。
基本的には、上場株式等が対象なんだけど対象外の銘柄もある。
ただ、これも適用金利と同じで証券会社によって異なる。
実際に 9283 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 の金利を楽天証券と、SBI証券でみてみる。

楽天証券

SBI証券

ごらんの通り、楽天証券では1.00%、SBI証券では貸株対象外のため、金利部分が – (ハイフン)で表示されている。

② NISA口座に保有している銘柄は貸出できない。
取引してる証券会社の貸株対象銘柄であり、特定口座、または一般口座で保有している銘柄が対象となっている。

NISA口座は信用代用に使えないし、貸株にも使えないして、非課税である代わりというのか制約がちょこちょこあるのがデメリットかなぁとか思ったりするけど、やっぱり非課税であるというメリットが大きいからしょうがないね。
というか、もともとNISA制度の目的が個人の資産形成促進としているから、貸株のデメリットで挙げた貸株を失うリスクを強制的に回避させてるとすれば、貸株に使えないことを逆にメリットととらえることもできるか。

06 貸出指示手順

ここからは、実際に楽天証券で貸株設定を行った手順を示していく。

6-1. 楽天証券にログインし、「国内株式」タブをクリック。

6-2. 「貸株」をクリック。

6-3. 貸出可能な銘柄の一覧画面が表示されるので、次に「貸出指示」をクリック。

6-4. 貸出数量を入力する画面に切替わる。

6-5. 貸出しを行う銘柄の貸出数量を入力する。

6-6. 貸出数量の入力が完了したら「確認」をクリックする。

6-7. 貸出指示の確認画面が表示される。
この画面では、以下の計5銘柄に対し貸出指示していることが分かる。

  • 3451 トーセイ・リート投資法人
  • 3459 サムティ・レジデンシャル
  • 3472 大江戸温泉リート
  • 3473 さくら総合リート
  • 9281 タカラレーベン・インフラ投資法人

指示内容が確認できたら、取引暗証番号を入力し、「実行」ボタンをクリックする。

6-8. 貸出指示が実行される。結果を確認するため「貸株一覧・貸出・返却へ」リンクをクリックする。

6-9. 再度「貸株一覧・貸出・返却」画面を表示し、先ほど貸出指示した銘柄のステータスが「振替中」になっていることを確認。

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07 株主優待・配当金自動取得設定

株式を貸出した状態だと株主優待、配当金(分配金)を受ける権利が発生しないので、権利確定日には自動で貸株が返却されるように、貸出した銘柄に対して「株主優待・配当金自動取得」の設定を行う。

配当金(分配金)に関しては貸出したままでも、配当金相当額としてあとから支払いが行われるが、所得税が源泉徴収された後の金額が入金される。
配当金相当額は雑所得の税区分に分類されるため、この源泉徴収後の金額に対し、再度課税が発生してしまい余分に税金を払うことになるので「株主優待・配当金自動取得」の設定はしといたほうがいい。

というわけで僕は設定した。

7-1. 「貸株一覧・貸出・返却」画面にて、赤枠の部分(初期状態は「優待優先」に設定されている)をクリックする。

7-2. 「貸株優待・配当金自動取得 設定変更画面」が表示される。

7-3. 「貸株優待・予想有配当優先」を選択し、「設定」ボタンをクリックする。

7-4. とりあせず全部の銘柄に「株主優待・配当自動取得」の設定をおこなった。

08 決算期間中の表示

今回設定した銘柄のうち、さくら総合リートが決算期だったので「株主・優待自動取得」の設定はちゃんと機能するかな。と思って早速画面で確認してみたところ、権利確定日にはステータスが「強制振替中」になってた。(2018年6月26日(火)時点の表示)
どうやらちゃんと機能してるみたい。

09 金利の支払結果

楽天証券の場合、翌月の第2営業日に金利が支払われる。
6月25日に設定したので、早速入金があった。

たったの149円だけど、設定しただけで実際にお金が発生するのはなんだかうれしいね。
今月はまだ設定してからの期間が短かかったので金額も少なかったが、来月はひとつき分になるのでもう少しだけ多くなるはず。

10 まとめ

今回は貸株を設定したときの手順だけ書くつもりが、思いのほか長くなってしまったのでポイントだけまとめてみる。

まず貸株の対象銘柄数は証券会社によって異なるので使用する証券会社を選ぶ際の参考にはなる。ただし、各銘柄の適用金利は変動していくので銘柄選びにはあまり考慮しなくてもいい。保有してた銘柄の金利が高かったラッキー♪くらいに思っておくぐらいにしとこう。また、貸株設定する際は税制の関連から「株主優待・配当金自動取得」に設定しておいたほうが良い。

といったところかな。

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