いつもお世話になっております。
RfromL.comです。
今回はサクラエディタの画面分割機能についてです。
CONTENTS
1.はじめに
2.ショートカット手順
3.メニュー操作手順
4.スクロール同期設定
4-1.設定説明
4-2.設定手順
5.補足(ウィンドウ幅変更)
6.おわりに
1.はじめに
サクラエディタには下図のように同じファイルに対しウィンドウを分割して表示する機能があります。
この機能は同一ファイル内で複数の場所を同時に参照する際に重宝します。
例えばプログラム解析、データ解析、データ編集時に別レコードを参照する時などです。
また画面の分割には種類があり、以下の3種類があります。
①横に2分割
②縦に2分割
③縦横に4分割
3種類の分割画面を実際の画面と共にそれぞれ説明します。
「①横に2分割」した場合は下図のようにサクラウィンドウの真ん中に横の枠線が追加されて分割されます。
「②縦に2分割」した場合は下図のようにサクラウィンドウの真ん中に縦の枠線が追加されて分割されます。
「③縦横に4分割」した場合は下図のように「①横に2分割」と「②縦に2分割」の両方を組み合わせて分割されます。
画面分割機能の有効化・無効化はショートカットキーを使う方法と、メニューバーから使う方法があります。
次項からそれぞれの実際の手順を説明します。
2.ショートカット手順
画面分割を行うショートカットキーは以下の3つです。
① | F4 | 横に2分割(上下分割) |
② | shift + F4 | 縦に2分割(左右分割) |
③ | ctrl + shift + ; | 縦横に4分割(上下分割と左右分割を同時) |
③のショートカットキーは縦横に4分割を一括で行えるショートカットキーですが、「①F4」を押してから「②shift+ F4」を押すことでも同じことができるので どちらか使いやすい方法を使えば良いです。
3.メニュー操作手順
メニューから画面分割を行う手順は以下の通りです。
手順1. メニューバーの「ウィンドウ(W)」をクリック
手順2. 表示されたプルダウンメニューから、分割方法を選んでクリック
①上下に分割(-)
②左右に分割(I)
③縦横に分割(S)
これで画面分割を有効化することができます。
4.スクロール同期
画面分割に関わる設定として「スクロールの同期」があります。
ここでは「スクロールの同期」の設定がどういうものかについての説明と設定変更の手順を記載します。
4-1.設定説明
スクロール同期の設定は以下の2つがあります。
①垂直スクロールの同期
②水平スクロールの同期
以下にそれぞれの設定について説明します。
「①垂直スクロールの同期」
縦に2分割した時の垂直スクロールを左右の画面で同期させる設定です。
下図のように縦に2分割してマウスのホイールで縦スクロール、または画面横のスクロールバーで縦スクロールを行うと左右の画面で同じ位置を表示し、且つ同時にスクロールします。
「垂直スクロールの同期」が設定されている場合でも、下図のように横に2分割した場合の縦スクロールは同期しません。
「②水平スクロールの同期」
横に2分割した時の水平スクロールを上下の画面で同期させる設定です。
下図のように横に2分割してマウスのホイールで横スクロール(※)、または画面下のスクロールバーで横スクロールを行うと上下の画面で同じ位置を表示し、且つ同時にスクロールします。
「垂直スクロールの同期」が設定されている場合でも、下図のように横に2分割した場合の縦スクロールは同期しません。
スクロール設定の説明については以上です。
4-2.設定手順
1.メニューの「設定(O)」をクリック
2.「共通設定(C)」をクリック
3.「共通設定」画面が開いたら「ウィンドウ」タブをクリック
4.「分割ウィンドウ」の「垂直スクロールの同期をとる(V)」「水平スクロールの同期をとる(H)」のチェックを両方ともはずす
※初期設定では「垂直スクロールの同期をとる」「水平スクロールの同期をとる」のチェックはオンになっています。
5.両方のチェックをはずしたら「OK」ボタンをクリックして画面を閉じる
これで「スクロールの同期」が解除されます。
5.補足(ウィンドウ幅変更)
補足として、画面分割中のウィンドウ幅変更について説明します。
縦に分割している時、横に分割している時、縦横に分割している時の分割枠は移動することができます。
分割枠を移動することで、分割した各画面のウィンドウ幅を変更できます。
やり方はウィンドウを大きくしたり、小さくしたりするときと同様で分割枠にマウスカーソルを合わせて、マウスのボタンをクリックしたままカーソルを移動させるだけです。
マウスの左クリックしたままカーソルを移動したのち、クリックを離すと分割枠が移動されます。
画面分割中のウィンドウ幅変更方法については以上です。
6.おわりに
今回はサクラエディタの画面分割機能について紹介しましたが、どういった時に使うか具体例として僕が過去に使ってきた場面は以下の通りです。
①プログラムのソースコード解析
②テストデータ作成などのデータ編集
まず「①プログラムのソースコード解析」です。
以下画像のようにあるプログラムの中で「TIMEGET」というサブルーチン(関数)をソース内で記述して、使用している場合に「TIMEGET」の中身の処理を見ながら、「TIMEGET」をcall(呼び出し実行)している箇所を画面分割して両方のロジックを参照する時に使います。
ここで例として使用したロジックはわざわざ画面分割してまで見るような内容ではないですが、イメージしやすくする為、具体例として利用しました。
ふたつめに「②テストデータ作成などのデータ編集」です。
ファイル内の先頭の方にあるレコードの値を参考にしながらテストデータを作成する時に使います。また、データの解析にも使ったりします。
例えばヘッダーレコードを持つファイルの場合は、片方の画面でヘッダーを見ながら下の方のデータをもう片方の画面で参照してデータの解析をする時にも使えます。
具体例としては「縦に2分割」をソースコードの解析、「横に2分割」をデータ作成、データ解析に使用していますが、どちらを使うかは状況次第で選択してください。
機能としては「縦横4分割」する機能もあるので、今回の記事では紹介していますが一つの画面がどうしても狭くなってしまうのであまり使う場面はないかなぁ(なかったかなぁ)と思っています。個人的にはですが。
以上です。
宜しくお願い致します。