いつもお世話になっております。
RfromL.comです。
先日、自宅パソコンにSQL server 2019 をインストール手順(【SQL】SQL Server 2019・Microsoft SQL Server Management Studio(SSMS)インストール手順)について書いたので、今回はSQL serverでデータベースを作成する手順、テーブルを作成する手順について記載します。
CONTENTS
1.はじめに
2.データベース作成手順
3.テーブル作成手順
4.おわりに
1.はじめに
今回実施する内容であるデータベースの作成手順・テーブルの作成手順について記載するまえに、データベースとテーブルについて少し説明を記載します。
データベースとテーブルについて
ミドルウェアである「SQLserver」や「Oracle」自体を「データベース」(DB)と呼称することが多いですが、正確にはミドルウェア自体の事は「DBMS」(data base management system)で、DBMSはDBを管理するソフトウェアです。
とはいえ、大概は「あそこの現場のDBはOracle10gだったよ。」みたいな言い方をするので、いちいちDBMSっていう事はあまりないです。
「データベース」は上記のSQL serverなどの「DBMS」で作成するデータの一番大枠です。
「テーブル」は「データベース」上で作成したデータのかたまりです。
「データベース」と「テーブル」をExcelで例えると、Excelで作った「.xlsx」ファイル(「Excelブック」)が「データベース」に該当するイメージです。
「.xlsx」ファイル内に作成した「シート」が「テーブル」に該当するイメージです。
各シートの中には表などがあるのでExcelでいうシート内のデータが、テーブル内に格納されたデータのイメージとなります。
一個のExcelブックの中に、Excelシートを沢山つくることができるのと同じように、「データベース」においてもひとつの「データベース」の中にたくさんのテーブルを作成することができます。
なお今回の手順は「SQL Server Management Studio」(以降「SSMS」と記載)を使用して実施します。
2.データベース作成手順
ここではSSMSを操作してデータベースを作成する手順を記載します。
手順①SSMSを起動してSQLserverにログイン
SQL serverインストール時に設定した以下の情報を指定して接続します。
1.サーバ名
2.ログインID
3.パスワード
ここではログインIDに「sa」を指定していますが、インストールの際に新たにログインユーザを作成していれば、そのログインIDを指定します。
②「新しいデータベース」ウィンドウの表示
ログインしたらオブジェクトエクスプローラの「データベース」を右クリックしてメニューを表示し、
表示されたメニューの「新しいデータベース(N)…」をクリックします。
③データベース名の指定
「新しいデータベース」ウィンドウが表示されたら「データベース名(N)」の欄に任意のデータベース名を入力して「OK」ボタンをクリックします。
今回は「RFROMLDB」という名前でデータベースを作成することにします。
④データベース作成結果確認
「新しいデータベース」ウィンドウが閉じたら、オブジェクトエクスプローラーの「データベース」フォルダの左にある+をクリックしてフォルダを展開します。
展開した中に先ほど作成したデータベースが表示されていることを確認します。
ここでは「RFROMLDB」という名前でデータベースを作成したので「RFROMLDB」が表示されていることを確認します。
これでデータベースの作成は完了です。
3.テーブル作成手順
テーブルについてもSSMSを操作することで作成することができますが、今回はテーブルを作成する命令文「create table」を使用して作成する場合の手順を記載します。
細かな制約等を設定するオプションは様々ありますが、ここでは単純なテーブルを作成します。
[構文]
create table テーブル名 (
[カラム1] [型] [桁数] [NULL or NOT NULL] | PRIMARY KEY,
[カラム2] [型] [桁数] [NULL or NOT NULL],
[カラム3] [型] [桁数] [NULL or NOT NULL],
・
・
・
[カラムX] [型] [桁数] [NULL or NOT NULL]
);
※)PRIMARY KEY:テーブルの主キーです。1テーブルあたり1項目にのみPRIMARY KEYを設定することができます。PRIMARY KEYが指定された項目は、テーブル内で重複した値を登録することはできません。なお、上記構文では[カラム1]に PRIMARY KEY を設定していますが1テーブルあたり1項目のルールを守っていれば、ほかの項目に設定することもできます。
今回は実例として以下の定義でテーブルを作成します。
[テーブル名:銘柄基本]
No | 項目名 | 型 | 桁 | Null | 主キー | 説明 |
1 | 銘柄コード | char | 4 | NG | 1 | 銘柄コードをセット |
2 | 銘柄名 | char | 60 | NG | 銘柄名を全角30文字でセット | |
3 | 銘柄区分 | char | 1 | NG | 銘柄の種類をセット 1:普通株 2:ETF 3:REIT 4:インフラファンド | |
4 | 運用資産区分 | char | 2 | NG | 運用資産の種類をセット 00:その他(※1) 01:事業所主体型 02:住居主体型 03:商業施設主体型 04:ホテル主体型 05:物流施設主体型 07:総合型 08:複合型 09:ヘルスケア施設主体型 ※1)銘柄区分=3(REIT)以外の場合に設定 | |
5 | 基準年月日 | char | 8 | NG | データの基準年月日 |
上記テーブル定義のテーブルを作成するSQL文は以下の通りです。
[SQL文]
CREATE TABLE 銘柄基本 (
[銘柄コード] [char](12) NOT NULL PRIMARY KEY,
[銘柄名] [char](60) NOT NULL,
[銘柄区分] [char](1) NOT NULL,
[運用資産区分] [char](2) NOT NULL,
[基準年月日] [char](8) NOT NULL
);
用意したSQL文(create table)を使用して実際にテーブルを作成する手順を記載します。
手順①「新しいクエリ」の領域を表示
SSMSを起動して「新しいクエリ(N)」をクリックします。
[Ctrl]キー + [N]キーでも同様の実行が行われます。
手順②実行先データベースを指定
クエリ領域が表示されたら、接続先データベース指定のプルダウンをクリックして実行先データベースを選択します。
今回は事前に作成したデータベース「RFROMLDB」を選択します。
手順③SQL文をクエリ領域に記述して実行
クエリ領域にSQL文を記述したら「実行(X)」ボタンをクリックして処理を実行します。
手順④クエリ実行メッセージ確認
クエリの実行が完了すると、クエリ領域の下にメッセージウィンドウが表示され実行結果メッセージが出力されます。
手順⑤テーブル作成結果の確認
オブジェクトエクスプローラーを開き「データベース > RFROMDB > テーブル」の順でフォルダを展開します。
展開した「テーブル」フォルダ配下にCreate Tableで作成した「銘柄基本」テーブルが存在していることでテーブルが正常に作成できていることを確認します。
これでテーブルの作成は完了です。
4.おわりに
データベースの作成についてはDB管理者などが行うので、実業務においてSEが行うことはあまり無いですが、テーブル作成については開発環境で試しテーブルを作ってみたり、テスト用につくってみたりとちょくちょくあります。
なので、データベース作成手順は特に覚えなくても支障はないですが、テーブル作成手順については覚えておく必要はあります。
以上です。
宜しくお願い致します。