CONTENTS
1.経緯
まずは、なぜこんなことを試したのかの経緯。
僕はガスコンロを持っていないので、ガスはシャワーの給湯にしか使っていなかった。つまり、シャワーさえなんとか出来ればガスの契約なくせるんじゃないかと考えたのがきっかけだった。
若干アホだとも思うが、真面目にそう考えた。
それが、去年の10月中旬に差し掛かる頃だった。
これから寒くなろうという時期だったが、僕は思いついたことはすぐにやりたい性質なので。思い立ったが吉日とばかりに、春を待たず直ぐさま行動に移した。
2.情報収集と分析
まず行ったのは情報収集。
ネットで検索したところいくつかでてきた。
一番古い公開日で2004年、やっぱりみんな考えるものらしい。
先駆者達
① LPガス(都市ガス)は本当に必要か?
② ガスが出なくても、水さえあれば温いシャワーを浴びれる1つの方法
③ ガス料金滞納・督促。真冬に3ヶ月お湯が使えなかった時の体験談
④ ガスがなくても大丈夫!冬でもぬるいシャワーを浴びる方法。
⑤ 都会でサバイバル!夏はガスを止めて基本料金節約で0円、スポーツクラブが風呂代わり
3.収集した情報を基に方法を検討
2-①の方法
ここでは太陽光と、カセットコンロを熱源とし、お湯を貯める容器として一斗缶を利用、アウトドア用のフットポンプシャワーでお湯を浴びる方法をとっている。
全体的に設備が多いことと比較的大型であることから、僕には適さないと判断した。
2-②と2-③の方法
このふたつは違う人だが、電気でお湯を沸かし、お湯を入れるタンクとしてペットボトルを利用。ペットボトルからお湯を浴びるという方法で、手法としては近い。
一方は東日本大震災でのガスが無い際の経験、もう一方は料金の支払いができずガスが止められた時の経験と、理由は違うがどちらもやむなくガス以外の給湯を強いられた経験から考案されている。
人間追い詰められた時には、なんとかしようといろんなアイデアがでやすいものなのだろうか。
実際こちらで紹介されている方法は、追加で必要な設備も少なく実践しやすい。
2-④の方法
こちらは「③」の情報をもとにしているが、更に手間を省いている。
給湯に電気を利用するのは同じだが、ペットボトルなどの容器を利用しない。沸かした時の器そのままで浴びるという方法。どうしても湯量が少なくなってしまうためか、電子レンジで簡易蒸しタオルを用意することで湯量の少なさを補っていると思われる。
しかし、残念ながら僕は電子レンジを持っていないのでこれは実践できない。
2-⑤の方法
僕がいつも参考にさせいただいているはぴらきさんの方法。熱源はそもそも未使用。お湯を浴びようという発想ではなく、シャワーを水のまま浴びてで乗り切るという方法。流石過ぎて僕には真似できそうにない。
以上の検討結果から、一番参考にしたのは②③の方法だった。
ただ、すぐにガス解約するのはリスクが高すぎるので、本格的に実行する前に何度か試し、必要な湯量などを調整した。その結果が次の章に記載する内容だ。
4.用意したものと準備
① 2Lペットボトル 3本
② 電気ケトル
③ キリで穴を開けたペットボトルキャップ
「① 2Lペットボトル 3本」について
ペットボトルにマジックで書いてある線は、満タンにしたペットボトル3本から電気ケトルに少しずつ水を移し、電気ケトルを2回満タンにできたところで引いた線だ。
これは、給湯を2回で済ませるための水量がすぐにわかるよう目印として引いている。
この2回というのは、給湯を3回行うのが面倒くさい、かといって1回では水とお湯を混ぜたときの温度が厳しいので、手間と湯温のバランスをとって決めた回数。
また、線を引くときは①を若干低い位置に、③に行くほど高い位置に引く。
この理由はのちほど記載する。
「②電気ケトル」について
電気ケトルはもともと使っていたトラベルケトルを使用した。
miyoshi 折りたためるトラベルケトル 500ml「③キリで穴を開けたペットボトルキャップ」について
キリで穴を開けたキャップは拡大するとこんな感じ。これがシャワーになる。
5.実践編
手順1
ペットボトルに引いた線まで水を入れておく。
手順2
電気ケトル一杯にお湯を沸かす。
手順3
お湯が沸いたら、①と記載したペットボトルにお湯を入れる。
手順4
一杯になったペットボトルは逆さにしておく。温度の高い方が上に行くので、ペットボトルの底側が温度の高い状態にしておくためだ。
どのみち使う時、お湯が混ざるように振るんだけど、こうしておくと振る回数が少なくて済む。
手順5
②と③のペットボトルにも順番に同じことをしていく。
手順6
実際に使う際には、キリで穴を開けたキャップにつけ変えてシャワーにする。
シャワーに使う順番も、ペットボトルに記載した①~③の順番で使う。これは、給湯を2回に分けているので、最初に入れたもののほうが冷めるのが早い。なので冷めないうちに①を使うための順番決めだ。逆に最期にお湯を入れた③は、すぐに使うと熱すぎることがあるので最期に使うことで丁度いい温度になっている。
温度調整は準備の時に引いた線も関係している。
ペットボトル①の線の位置を低くし、③に行くほど位置を高くしたのは、お湯を入れる量を①~③に行くほど少なくすることで、シャワーとして使用するタイミングでの温度を調整する必要があったからだ。
手順7
最期に、使ったペットボトルにまた水を入れておいて次の日に使う。
6.まとめ
ガスを解約して生活することは可能だった。しかし、結局のところ2月初旬にはガスを再契約した。
理由としては、若干めんどくさくなったからだ。
例えば朝起きた時に、なんだかシャワー浴びたい。と思った時、お湯を2回沸かしたりしなければならないというのは、思った以上に面倒くさい。蛇口をひねるだけでお湯が出てくるというのがこれ程便利な事だとは思わなかった。
ただ、意外と寒さは思っていたほど問題にはならなかった。寒いは寒いが、ちゃんとお湯は浴びているわけだから、シャワーとあんまりかわらないのだ。
ちなみに、今回ブログ記事に起こすにあたり、久々に実践してみてわかったことがある。
これは実際に、ペットボトルシャワーを使ったあとの様子だが、3本目がまるまる余った。ちゃんと頭も体もあらったし、洗顔までしたが余った。前回これで生活していた時は、大体3本目の3分の1ぐらいしか余らなかった。
どうやら、寒い時期は体を少しでもあっためようと、泡を流すとき無意識のうちに大目にお湯を使っていたようだ。しかし、あったかい時期ならペットボトル2本でいけることがわかった。
それに、冬ほどお湯の温度は高くなくて良いこともわかった。水の割合を増やして給湯一回で済ませられる可能性がでてきた。
これはまた試してみる価値があるかもしれない。