家計簿サービス「マネーフォワード」-MEと金融機関向け どっちを使ったらいいか-

今回は家計簿WEBサービス「マネーフォワード」に存在する2種類のサービス「マネーフォワード ME」と「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」どっちを使った方がいいのかについてです。

CONTENTS

1.はじめに
2.マネーフォワードの種類
3.MEと金融機関向けの違い
4.メリット・デメリット
5.違いとメリット・デメリットを踏まえた結論
6.おわりに

1.はじめに

「マネーフォワード ME」と「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」どっちを使った方がいいのか、結論を言ってしまうと「マネーフォワード ME」を使った方がいいと考えています。

僕がマネーフォワードを使い始めた時は「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」を使用していました。
理由は当時メインにしていた証券口座がSBI証券、銀行が住信SBIネット銀行だったので住信SBIネット銀行の名前がついてる方のマネーフォワード使った方が使いやすいのかな?程度の感覚で使い始めました。そのまま5年ほど使っていましたが、結局は「マネーフォワード ME」に変更したという経緯を持っています。
正直いうと2年ほど使った時点で「マネーフォワード ME」に変更したくなったのですが、情報をコピーする機能が無かったのと、特別不便だったというわけでもないのでそのまま惰性で使い続けていました。
今回は実際に使っていた、且つ「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」から「マネーフォワード ME」に乗り換えたという経験から「マネーフォワード ME」の方を使った方がよいと考える理由について記載します。


2.マネーフォワードの種類

マネーフォワードには大きく分けると、以下の2種類のサービスが用意されています。

  1. 「マネーフォワード ME」
  2. 「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」

この2種類のサービスの関係は「マネーフォワード ME」(以降、「ME」と記載)が本家で、「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」(以降、「金融機関向け」と記載)は本家から派生したサービスです。
僕が当初使っていた「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」は「金融機関向け」に該当するものですね。

更にこの派生したサービス「金融機関向け」には以下の種類が存在します。(2022年04月04日時点)

・「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」
・「マネーフォワード for YMFG」
・「マネーフォワード for 静岡銀行」
・「マネーフォワード for 東邦銀行」
・「マネーフォワード for 滋賀銀行」
・「マネーフォワード for 群馬銀行」
・「マネーフォワード for 岡崎信用金庫」
・「マネーフォワード for 三井住友信託銀行」※Web版サービスのみ対応
・「マネーフォワード for 筑波銀行」
・「Linkx家計簿 Powered by マネーフォワード」
・「マネーフォワード for 栃木銀行」
・「マネーフォワード for <みずほ>」※Web版サービスのみ対応
・「マネーフォワード for JAバンク」
・「マネーフォワード for 徳島大正銀行」
・「マネーフォワード for アフラック」

出典:マネーフォワード MEサポートサイト


一部例外もありますが上記を見てわかる通り大体が「マネーフォワード for ○○○○」となっていて○○には金融機関名、特定サービス名が入ります。


3.MEと金融機関向けの違い

MEと金融機関向け。この2つのマネーフォワードですが、家計簿サービスとしての機能部分には違いがありません。
「ME」に対して以下の機能が追加されたものが「金融機関向け」のサービスです。

・入出金・残高情報の一括管理
・該当金融機関の残高をホームですぐに確認
・該当金融機関のスマートフォンサイト、またはアプリへシームレスに遷移
・該当金融機関からのお得なお知らせメール

出典:マネーフォワード ME サポートサイト

この追加部分が違いとなっています。
またこの他に住信SBIネット銀行を使っていた時、銀行のランク情報、ATM無料回数、他行振込無料回数がマネーフォワードの画面上で確認できるようになっていました。


4.金融機関向けのメリット・デメリット

「金融機関向け」を使うことでのメリット・デメリットについて記載します。

メリット

  • アプリ版:ホーム画面に該当金融機関の口座残高が表示される
  • WEB版:ATM無料回数など該当金融機関特有の情報を確認できる


アプリ版のホーム画面に該当金融機関の口座残高が表示される例
(iphoneアプリ版 住信SBIネット銀行の場合)



WEB版:ATM無料回数など該当金融機関特有の情報を確認できる例
(住信SBIネット銀行の場合)


メリットとして上記を挙げましたが、実際に使ってて別になくても良かったなと思ったのが正直なところです。
該当金融機関の口座がメインで使用している銀行口座であれば、ホームに残高が表示されるのは楽なのかもしれませんが、メインの銀行口座が変わった場合にはそこまで必要な情報ではなくなります。
ATM無料回数などは、あると助かる情報ではありますが無いよりはまし程度です。

デメリット

  • マネーフォワード クラウド確定申告とのデータ連携機能がない
  • 「ME」へのデータコピー機能がない

マネーフォワードは会計サービスとして「クラウド確定申告」という「ME」とは別に確定申告を楽にするサービスも提供しています。「ME」には「クラウド確定申告」とデータ連携をする機能があります。
確定申告をしない人には関係ないですが、今は関係ないとしても後々確定申告をするようになった時、「金融機関向け」にはこの「クラウド確定申告」とのデータ連携機能がありません。

ここで「じゃあMEに変えよう」となった時、「金融機関向け」から「ME」へデータをコピーする機能も無いので、乗り換えがしづらいというのがデメリットとしてあります。


5.違いとメリット・デメリットを踏まえた結論

まず「ME」と「金融機関向け」との違いについては、家計簿としての基本的な機能が同じなので「金融機関向け」に追加となっている機能が必要かどうかが利用する判断材料になりますが、該当金融機関のサイトに行けるとかアプリにいけるとかはあんまり必要な機能でもないです。金融機関側でもアプリを用意しているため、それを使えばいいだけなので。
お知らせとかも同じことだと思います。実際につかっていた感想としては、あっても使ってないっていう感じでした。

次にメリット・デメリットの部分ですと、メリットの該当金融機関の残高やATM無料回数は、該当金融機関がメインバンクであれば、いい機能ではあるのかなと思いました。ただ、メインバンクを変更した場合はそこまで必要ではなくなる情報ですしデメリットの部分で書いたように、いざメインバンクを変更したからマネーフォワードも「ME」か別の「金融機関向け」に変更しようってなった時、データコピーの機能も無いので乗り換えしにくいです。
また、家計簿としての機能に違いは無いですが「クラウド確定申告」とのデータ連携もできなくなっているので見方を変えると機能が減ってるともいえます。
以上のことから、僕としては最初から「ME」使ってれば良かったなという結論に至りました。


6.おわりに

今回の結論としては「マネーフォワード」を使うなら「ME」を使うのが良いとしました。
ただ「金融機関向け」で追加されてる機能に魅力を感じる人もいるかもしれないので、そんな人はいっそのこと両方を同時に使い始めてみるというのも手かと思います。

「ME」と「金融機関向け」のアカウントは完全に別管理になっているので、「ME」に「sample@Amail.com」というメールアドレスでアカウントを作成して、「金融機関向け」に同じメールアドレス(「sample@Amail.com」)を設定してアカウントを作成することができます。

両方に同じアドレス、同じパスワード、同じ情報を登録しても重複アカウントとはみなされないので「ME」とメインバンクの「金融機関向け」両方を同時に使い始めて、家計簿の入力は「ME」で行って「金融機関向け」はサブ的に使ってみるというやり方です。
この方法であれば、後々金融機関向けが要らなくなってからも対応がしやすいです。