【Windows】Excelファイル、画像ファイルから色情報(RGB値)を取得する方法

いつもお世話になっております。
RfromL.comです。

今回はExcelファイル、画像ファイルから色情報(RGB)を取得する方法についてです。
また、番外としてブラウザのカラーピッカーを使わずにWEB画面の色情報を取得する方法についても記載しています。

CONTENTS

01.はじめに
02.Excelから文字色、背景色の色情報を取得
03.画像ファイルから色情報を取得
04.WEB画面から色情報を取得
05.おわりに


01.はじめに

IT作業員は資料等を作成する時にExcelを使用することが多いです。その際、他の人が作成したExcelファイルを参考にしたりしますが、参考にするExcelファイルを見ていて「あ、この色いいな」と思うことがあります。

同じ色を使おうと思えばやり方は単純でセルをコピーして貼付ければいいだけなのですが、すでに文章を記載したセルに使いたい背景色、文字色を持ってきたい場合だと文章まで上書かれてしまいます。また、作成されている資料が画像になってしまっているパターンもあります。

今回は上記のような状態の時に色情報の取得手順を書いてみます。

【補足】
この記事を書くにあたって使用した環境は「Windows10 Pro x64」、「Microsoft Office Excel2016」となっています。


02.Excelから文字色、背景色の色情報を取得

まずはExcelの別セルから文字色を使いたいときの方法です。

【手順1】
使いたい色が設定されているExcelファイルを開いて、以下画像の①~②の手順を実施します。


【手順2】
上記画像の手順を行うことで以下のようなダイアログが表示されます。
ここで「その他の色(M)…」をクリックします。



【手順3】
「色の設定」ダイアログが開かれたら、そのまま「OK」をクリックします。



【手順4】
すると、「色の設定」ダイアログが閉じられ、Excelのメニューバーに表示されている文字色変更ボタンの色が選択した色に変わります。



【手順5】
あとは色情報を反映したいセルを選んで、文字色変更のボタンをクリックしていけば書式や、既に入力されている文章を変えずに色情報だけを反映させることができます。



【補足1:背景色の場合】
背景色の場合は、ボタンが違うだけでやることは同じです。


【補足2:別Excelから取得する場合】
上記の手順は同一Excel内の別セルから色情報を取得していますが、別Excelから色情報を取得したい場合は「取得した色を使うExcel」と「取得したい色のあるExcel」両方を開いた状態にして、同じ操作をすれば「取得した色を使うExcel」側の文字色変更ボタンにも取得した色が反映された状態になります。
または、取得したい色が書式設定されているセルをコピーして、取得した色を使うExcel側にペーストしてから上記の操作を行うことでも取得した色情報を使うことができます。


03.画像ファイルから色情報を取得

使いたい色がExcelファイルの書式ではなく、画像ファイルに含まれていた場合には前項のような手段で色情報は取得できません。ですので、今度はペイントを使うことになります。

ペイントはwindows標準の機能なので、勝手にソフトを入れることができなかったり、そもそもインターネットにつながっていない環境であるなど、ソフトをダウンロードできない端末でも使用可能です。

【手順1】
使いたい色が使用されている画像ファイルを選択して右クリック。
表示されたメニューで「編集(E)」をクリックします。

特に設定を弄っていいなければ、ペイントで画像ファイルが開かれます。
今回はこちらの画像から緑色の色情報を取得しExcelに反映します。
(昔やっていたブログで使っていた画像なので画像の内容については気にしないでください・・・)



【手順2】
画像ファイルがペイントで開けたら、以下画像の①~④の手順で操作します。



【手順3】
「色の編集」ボタンを押下すると以下のダイアログが表示され色情報が確認できます。


【手順4】
またExcelの方に戻って、以下画像通りの手順で操作します。


【手順5】
▼マークのボタンを押下して表示されるダイアログで「その他の色(M)…」をクリックします。



【手順6】
色の設定ダイアログが開かれたら、色情報入力欄に先ほどペイントで表示された色情報と同値を入力します。


【手順7】
入力できたら「OK」ボタンをクリック。



【手順8】
「色の設定」ダイアログが閉じられるのでExcelファイルを確認します。

これで、カーソルで選択していたセルの背景色に取得した色が反映されていることが確認できます。


04.WEB画面から色情報を取得

WEB画面から色情報を取得する方法については過去の記事で紹介していますが、今回の記事で紹介したペイントを使う手順でも色情報を取得することができます。

手順を簡単に列挙するとこんな感じ。

1.欲しい色の使用されているWEBページをスクリーンショットで取得
2.ペイントに張付ける
3.スポイトで色情報を取得
以降の利用方法はいままでと同じです。

では実際にやってみます。
以下は昔僕がやってたブログの記事を開いた時に、記事の終わりに追加される「いいね!」ボタンの画像です。今回はこのボタンの青色を使いたいという場合を例とします。



【手順1】
欲しい色の使用されているWEBページを開き「PrtScr」キーを押すことでスクリーンショットを取得します。



【手順2】
ペイントを起動します。



【手順3】
ペイントが起動したらCtrl+Vキー(ペーストのショートカットキー)で取得したスクリーンショットをペイントに張り付けます。



【手順4】
以下画像の①~④手順で操作してスポイトで色情報を取得します。



【手順5】
表示されるダイアログで色情報が確認できます。


取得した色情報の利用は、前項「03.画像ファイルから色情報を取得する手順」までに行った手順と同様です。


05.おわりに

今回は3種類のパターンで色情報の取得方法について記載しました。

  • Excelの書式「文字色、背景色」から色情報の取得方法
  • 画像から色情報の取得
  • WEB画面から色情報の取得

このうちWEB画面からの色情報の取得については、ブラウザの機能で取得する方法として以下の投稿記事で紹介しています。

  • Internet ExplorerでWEB画面上の色情報(RGBA値)を取得するカラーピッカー(スポイト機能)の使用方法
  • Microsoft EdgeでWEB画面上の色情報(RGBA値)を取得するカラーピッカー(スポイト機能)の使用方法

どの方法を使うかは人によってやりやすいと思う方法が違うので、ご自身にあった方法を取捨選択すれば良いです。

以上です。
宜しくお願い致します。